FXトレードに関する更新がかなり滞っていました。
今回は、リピート系トレードで如何にして含み損を軽減するか?という問題に対してチャートを使って売買判断をするということについて投稿します。
私が運用している自作EA(Small Stack3)はSmall Stack2に更にチャートを使ってトレンドが発生すると思われるシグナルに基づいて自動売買をしています。まだ改良を重ねながらなので公開はしていませんが。
その判断はGMMAチャートを使っています。
GMMAチャートは、12本の指数平滑移動平均線を使ったトレンド系のテクニカル指数です。
- アイネット証券さん
https://inet-sec.co.jp/study/technical-manual/gmma/
- FXブロードネットさん
https://www.fxbroadnet.com/tech21.jsp
等に結構詳しく掲載されているのでそちらを見てもらった方がいいかと思います。
GMMAを使うと、視覚的に下降トレンド、トレンドレス、上昇トレンドを把握出来きます。
スマホのMT4アプリでも12本の指数平滑移動平均線を表示させるだけで簡単にトレンドを確認できます。
Small Stack3では
- 売買方向に対して順行トレンドとトレンドレスの時に売買発動
- 順行トレンドのときだけ売買発動
というモードをつけています。
この機能によって以下のようなトレードが出来ます。
米ドル円を例にして二本のEAを稼働させます。
一つは、プラススワップの買いで1のモードです。
もう一つは売りで2のモードです。
こうすることで、下降トレンドになったときは1のモードは発動しないので買いポジション数が増大するのを防ぎながら、売りで含み損を軽減していきます。
トレンドレスでは普通に買いポジションのリピート系トレードになります。
上昇トレンドでは買いの1のモードだけが発動されトレンドレスと同様に買いポジションのリピート系トレードになります。
このシステム構成、一見良さそうに見えますが、問題も有ります。
1のモードでは下降トレンドでも値動きが荒いとトレンドレスと判断してポジションを持つ事があります。もともとリピート系トレードからの追加機能なので、スワップ狙いと思えば問題ないとしています。
2のモードでは
- 下降トレンドから上昇トレンドに反発すると売りのポジションが最安値で残ってしまい、マイナススワップのポジションが含み益を食いつぶしていく事態が起こります。
- レンジ相場では一時的に下降トレンド気味のチャートになる事も多く、2のモードが発動され売りポジションを抱えてしまうことが有ります。
これらの問題は、手動でロスカットする事もありです。
でも手動では面倒なので、このロスカットもチャートで判断します。
GMMAは12本の指数平滑移動平均線を使ってますのでその内の2本に着目します。
例えば、計測期間が最も短い3と最も長い60が交差したらロスカット。
っというような処理を施します。
更に、ロスカットしたら損も欲張って解消したいので、トレンドが発生したら、損分を取り戻すために2倍のロットで指し値売買します。
この機能もチャートのトレンドに任せるか途転トレンドのみ発動するかのモードをつけています。
すなわち、上値下値付近でのロスカットに対するリカバリは途転。レンジないであればチャートのトレンドにお任せ。
後は運用者の目利きで含み損の大きさが変わってくることになります。
ただ、リピート系トレードには変わりないので下落幅を考慮した、余裕資産での運用が必要です。